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           4月


 2000年の夏に行った稚内。今度はその稚内を通って利尻、礼文限定旅行(ツアー)。新千歳からバスでオロロンラインを稚内までほぼ直行(旧花田家鰊番屋など数箇所休憩)。オロロンラインの風景は2000年と変わらなかったが、風力発電の風車がかなり増えていて、2000年には無かった28基が直線に並んでいるのもあった。この28連の風車が後で思わぬところから見えることになり、思い違いを改めさせられる事になる。
 直行と書いたものの、一箇所「サロベツ原野」を見学する。これが問題で、2000年のページで地平線のごとく写っている「サロベツ原野」の写真は霧雨のため遠方が見えず地平線のように写っているだけなのです。今はちょうどこの写真(2000年のページ)の方向には28連の風車が見えるのです。 風車は上の方だけですから、以前は地平線でもいいはずなのですが、風車と原野の間に少しだけですが小高くなった所があるのです。写真を撮ろうとしたのですが、事前チェックができていず、電池切れ。写真は無し。
 しかし、今回天候には恵まれ利尻山(利尻富士)は早くから見え、「サロベツ原野」からは想像以上に大きく見え、見える方向も想像していた位置とは大きくずれていました。
 「サロベツ原野」を出て国道に入って判りました。この道から地平線が見えるのです。晴れた見通しの良い「バスの中」からではあるのですが、確かに地平線です。「見渡す限りの地平線」とは行きませんが、今度は本当の地平線です。「2000年」に走っているのに気が付きませんでした。その時は天候も悪かったのですが。
 稚内着、稚内全日空ホテルを尻目に予定のホテルに到着、内容はビジネスホテル。
 夕食後ホテルの風呂は小さいので、聞いていたスーパー銭湯「湯らん銭」に行く、徒歩約5分。「湯らん銭」はスーパー銭湯のチエン店らしく北海道の各市にいくつか同名のものがある。下足と衣服のコインロッカーはそれぞれ100円必要だが使用後は戻ってくる。入浴料は370円。
 建物の外観に似合わず、浴槽は想像より小さかったが入浴客は少なくゆっくりできた。露天風呂もあり、そこは薬湯で「カバノアナタケ」(樺の穴茸)を入れていた。「樺の穴茸」は1週間ほど前、番組名は覚えていないが(たぶん「ダウンタウンDX」とか言う)偶然見たテレビ番組で我が「南海ホークス」の四番兼監督「野村克也」さんと往年のエース「江本孟紀」が出ていた会話の中で、野村さんがこれを粉末にして飲んでいたら、1ヶ月ほどで体の悪い数値が皆消えたと言っていたのを覚えていた。
 翌日は5時40分集合なのでホテルに帰り着いてすぐ就眠。

                 
 

 早くに就眠したせいか、夜中に数回目覚める。
 目指すは「礼文島」。朝1番のフェリーは6時20分発、ゴールデンウイークとは言え観光シーズンは5月後半から、しかも礼文島には1日5便、利尻島には4便ある。ゆっくりできるだろうと思っていたのが、さにあらず。十分に満員。デッキに椅子はあるものの、寒くて座っていられない。しかし船の外には写真のように「デン」と構えた利尻富士が(電池は昨晩のうちに充電済み)。
 長い1時間55分が過ぎようとしていた8時前、急に霧が立ち込め何も見えなくなる。「香深港」に到着、同時に霧も晴れ、礼文島観光に。今回天候にはつきがある

       
   
 まずは島の最北端「スコトン岬」(須古頓岬) 写真に見える前方の島は無人島「トド島」(海馬島)多分小さい島を含めてだと思う。夏には「トド」がいるそうです。
 この岬で
 咲いていた「エゾエンゴサク」(蝦夷延胡索)と「キバナノアマナ」(黄花の甘菜)。名前でどちらかは判ると思います(延べ4人のバスガイドさんに名前を数十回言われたので覚えてしまった)。エゾエンゴサクは葉や花の付き方は違うのですが花1つの形や色は姫踊子草に似ていた。

 この花を見た後は又、例の


              

 と言うか、今度は北限トイレ。

 時間に余裕があるようで、予定には無かった水芭蕉の自生地「礼文森林の丘」(森林の漢字の上には「もり」のルビがふってあった)に行く


    

 今年は「水芭蕉」が咲いてから雪が降り、白い花が雪で茶色に変色しているのだそうですが、「座禅草」は影響を受けなかったらしく、きれいに咲いていた(座禅草(スカンクキャベツ)には悪臭があるそうですが、この撮影をしたときには感じられませんでした)。ここだけではなく、車窓から見える水芭蕉の花はほとんど同じ状態だった。

 桃岩、猫岩、の見学後、地蔵岩を見学。ここで「トドの串焼き」を食べ


                 

 なるものを貰い、「メノウ海岸」にてメノウを拾う(要するに利尻フェリー出発までの時間つぶし)。数個の白メノウ(小粒)を拾うが、店には200円も出せば1日かかっても拾え無いぐらいの量で、しかも大粒のものが売っている。
 
 「香深港」近くで昼食を摂る、利尻島「鴛泊港」行きのフェリー待ち。
 今回は40分の乗船。
 
 早速、利尻観光。
 姫沼(ヒメマスを養殖していたので、姫沼だそうです。しゃれにもならん)で行列ができたが、湧き水を飲む

 味は??、この行列が10分以上待ちならやめたほうが良い。(それ以下なら話の種に)
 オタドマリ沼、ここからの利尻富士の景色が「白い恋人」(北海道の銘菓)のパッケージ写真なのだそうです。
 あえて写真は掲載しない(又、電池が切れる。ニッケル水素電池は一度使用方法を間違えると十分に充電しないみたいで、すぐに切れる。もう怒ったこの電池は廃棄する。高い買い物だった。すぐに売店でアルカリの単3電池四本を買う、これも高い)。
  
                      


 仙法志御崎公園からの景色。
 車窓より「寝熊の岩」、「人面岩」、「いつくしま弁天宮」
 続いて、沓形岬と寄り、一旦宿舎(旅館、ホテルとは書けない)に。バスタオルと着替えを持って、利尻富士温泉に入湯、温泉は良かった。露天風呂には生垣があり北海道でよく見かける薄紫色の小花のつつじ(名前がわからない)が温泉の熱のせいか満開、石楠花の花が今にも咲きそう、石楠花に似た小花の薄黄色の花が咲いていた。
 入湯の受付嬢に花の名前を尋ねたが知らなかった。

 集合時間よりも早く上がったので、バスでの送迎ではあったが徒歩でも5分もかからない所であり、まして帰りは緩やかな下り坂でもあり、添乗員に「歩いて帰ってもいいですか?」と尋ねると、「良い」と言う事だったので歩いて帰る。
 夕食後、就寝に付く、すぐに寝付くが、久し振りに和室で「畳に布団」のせいか、背中が痛くて目が覚める午後11時、それからなかなか寝られない。
 しばらくすると「うとうと」とするがすぐに痛さで目が覚める、とうとう夜明けまで、と言っても夜明けは四時前、7時頃まで繰り返し、持参のシップ薬を貼る(早く貼ればいいのに)。

 「鴛泊港」から「稚内」へ今度は1時間40分、往路と同じ混み様、これが一番疲れる。
 帰路は往路とほぼ同じコース。
 今回の「利尻、礼文」の旅はおしまい。
 今回のツアーで感じたのは宗谷バスの「札幌〜稚内」の長距離のバスガイドさん、礼文島のバスガイドさんがユニークな人で(札幌〜稚内間往復は同じ人、利尻、礼文は別の人計3人がいた、延べ4人と書いたが)
札幌〜稚内のガイドさんは裕福な人で札幌に住み、稚内にセカンドハウスを持っているそうです。その彼女がタフな人で、手を抜かずに長時間しゃべり続けていた(案内をしていた)。おかげで乗客は和やかに過せたようだ。又、礼文島のガイドさんは話し口調が「友達」感覚で、大阪人や関西人にはうけた。若くもあったが、でも本人曰く「若く見えるようだがこれでも私は**歳ですよ」(誰が見るか判らないので数字は秘す)と口を滑らした(本当に若く見えた)。彼女は又「4年ぶりの仕事で、しかも今年は初めてだ」とも言っていた。(書かなかったが、利尻のガイドさんが悪かったわけでは無い、ガイドさんとしては普通の人、前述の2人がユニークなだけ)
 それと天候に恵まれた事。前回(札幌〜富良野〜美深、間は良かったのですが、天塩川温泉〜クチャロ湖〜宗谷岬〜ノシャプ岬〜サロベツ原野、以下今回と同じ)の時は雨と曇りだったので1度も見えなかった利尻山が今回は地形で見えなかったことはあっても、天候のせいで見えなかったことは無かった。(一度往路の船舶の中で霧が出て数分か十数分見えなかったが)本当に利尻山には感動した。多分始めての人よりも感動したと思う。
 これが判ったのは同じ所に2度行ったおかげ。
 しかしベストシーズンの利尻、礼文に行くのであれば、1等船室を予約できなければ決して行かないという思いがした、今回の旅でもあった


 新千歳 旧花田家鰊番屋 サロベツ原野 稚内 礼文島(香深、スコトン岬、メノウ海岸) 利尻島(鴛泊、姫沼、仙法志御崎、利尻山温泉)





          7月 


 またもその日に出発、計画はなし。事前に新潟県三条市・見附市、中ノ島町に集中豪雨で被害が出ているのを知り、福井県あたりにしようかと思いつつ、車を北陸自動車道へ、なんとなく福井県を通り過ぎ、石川県も過ぎ、富山県に入る。ここまで来れば東北地方までと思うが、山形、秋田も集中豪雨らしい。
 迷いながら走っていると新潟県に入る手前、26連続のトンネル
のあたりで豪雨に出会う。前が見えないワイパーも追いつかない
 先に入った小矢部SAで「集中豪雨による通行止め区間は午前中に解除され、現在は通行止め区間はありません」との事で安心して走行していたのに。
 この集中豪雨の中前にいる大型トラックだけは追い越して、気楽に走ろうと思い追い越しをかける、追い越し車線にトラックが上げる水しぶき、ぜんぜん前が見えない、思わずブレーキを踏む、中途半端な事をしていては余計に危険、アクセルを踏んで、トラックを抜き去る。
 以後はゆっくりと走行。まもなく水を吸い込むような舗装に変わる。路面に水が浮かないだけでもかなり走行が楽になる。雨もましになってきた。
 別段理由も無く「巻潟東」で高速道路を降りる。
 地図で泊まれそうなところを探す。白根市に白根温泉なるところを見つけ、早速走る。すぐに見つかるが、旅館は1件でしかも現在は温泉浴のみで宿泊は営業をしていないとの事、直ぐに諦め「五頭温泉郷」か「月岡温泉」であれば空いているところはあるだろうと思い、時間が時間だし、夕食を済ませようと寿司屋を目指す
その途中車のラジオからと2002年の夏行った関川が、がけ崩れのため通行止めになっているらしい。
 寿司屋に入り、そこで隣り合った地元の人に話をすると、「岩室温泉」が良いよと教えられ其処に行くことにする。
 岩室温泉では一番目立つホテルで尋ねるも今日は満員。観光案内所に行き一軒の宿を紹介される。
 以前は立派な建物であったろう事を思わせる旅館であったが何せ現代の建物ではない分、長雨には弱そうで室内が湿っぽく、地形的にも「岩室温泉」ができた謂れの場所の直ぐ近くで、絶えず水が流れている。また、直ぐ前が山で降った雨も流れてくる。そんな状況なので「押入れ」に入っていた布団まで湿っていた。その上クーラーの音がする割には効きが悪く、湿気を排除してくれない。
 文句ばかりも云っていられない。連休に来て空いている宿を探すのだから。
 朝、目的の無い旅行なので行くところを模索している時、昨日、いたるところに「笹川邸」なる看板や標識が有ったのを思い出し行ってみる事に。
                

 越後地方は古くからの米の産地らしく、このような大庄屋の建物が「渡邊邸」や「市島邸」などで見る事ができる。
 見終わると、次の目的地を決める事に。昨日の湿気のことを忘れるために、温泉に行く事にする。昨日の目的地であった筈の「月岡温泉」へ。
 此処でも観光案内所に行き尋ねると町営の温泉が2箇所、入浴できる旅館が数箇所書いたパンフレットをもらう。町営が500〜600円、旅館が800円。600円の町営温泉に行こうとしたが駐車場がいっぱい。別の駐車場もいっぱい状態、多分温泉もいっぱいだろうと思い、旅館の温泉に。午前11時頃だったからか、其処の浴槽には私一人しか居す、ゆっくりと入湯。薄緑色の温泉だった。
 次なる目的地探し、此処まで来たら「酒田」で見落としている「山居倉庫群」を目指す。一路「酒田」へ。
      

 目的地の「山居倉庫群」明治の建物らしい、12棟の内この写真からは一番奥に当たる2棟ほどが「みやげ物売り場」、2の数字が見える手前が資料館になっているがその間の倉庫は今も現役の米倉庫のようで、温度管理用の機器が見えていた。(間違っていたらごめんなさい)
 この道路の前は川で船で積み出しをしていたらしい。
 屋根は2重で置屋根と云い、倉庫内の温度が夏の暑さで上昇するのを防ぐ役目をしているのだそうだ。
 裏側は欅が生い茂り並木道を形成していて、これも夏の西日を防ぎ、風除けにもなっているらしい。
 観光案内書のようになっている。
 この目的も果たしてしまった。次は男鹿半島。徐々に北に!!
 車は男鹿半島に着くも夜、あたりは真っ暗、男鹿半島見学は止めて青森まで走る事に。

    

、アップルヒルなる道の駅「なみおか」で仮眠、其処にはウイスキー樽を二つに切った様な植木鉢に林檎の木が数本実を付けていた。
 青森市街地を避け290号線に入り津軽半島を北上。
 袰月海岸の浜辺で一服した後、義経海浜公園では風力発電の羽を利用した看板が目に付いた。(此処以外にもあった)北陸、東北を通じて(海岸線)風が強いのか、北海道の様にかたまって10基、20基とは無いが数基の風力発電の風車を見かける事が多い。此処(義経海浜公園)では、10時からイベントが行われるらしくテントを立て、サザエ、あわび、うになどを入れた水槽やとうもろこし、おにぎりなどの準備中であった、係員の男性に聞くと「10時以前には絶対に販売しない」と言っていたので時計を見ると9時30分、諦めて出発しようと思ったが、とうもろこしの担当者は「良いよ」と売ってくれた。茹でたてのとうもろこしで多分「味来」と言う品種だと思う大変美味しかった。
 津軽半島では北の端「竜飛崎」到着。

      

 記念館の駐車場の背後の山には、本州側だからか(青の字なら直ぐに直しているかも)何時落ちたのか判らないが函館の函の字が半分めくれていた。
 「青函トンネル記念館」に入る。記念館では「青函トンネル」の工事の状況や現在の坑道、本トンネルなどについての説明やイギリス、フランス間のドーバー海峡海底トンネルの解説などがあり、その他に体験坑道見学が有り、海底140mの坑道に行けるケーブルカーがある。
 もちろん乗車、乗車券と共に「体験証明書」をくれる。しかしその証明書には

   

 「本州最北端の竜飛崎へ・・・・・・・」と書いてある。あれ、本州最北端の地は1998年に私が行った「大間崎」ではなかったのか?地図上では間違いなく「大間崎」間違いないのだが、同じ青森県内であえてそう書いてあるのは何か理由があるのでしょうが、聞かずに帰ってきてしまった。
 坑道内は寒くも温くも無く水滴がポタリ、ポタリと垂れていた。誰かが「これは海水だ」と言うので、まさかそんなはずは無いと思って雫を受け、舐めてみたがやはり真水であった。

    

 体験できる坑道内の最終地点には「北海道23Km ここは海面下140m地点です」の文字が。
 本線トンネル内に湧き出している水を毎分何Klか忘れたがこの案内板の上の白いパイプで排出しているらしい。
 再び斜坑ケーブルカー「もぐら」号に乗り地上に。
 地上には

        


 の様なかわいらしい花が咲いていた、1枚目、2枚目の写真の花は名前はわからなくても、何科の植物ぐらいは想像がつくのですが、3枚目の写真の花は始めて見る不思議な花でした。
 その後竜飛崎に行き

                       

 の碑(直ぐそばに津軽海峡冬景色の碑があり2番のみ歌が流れていた)や此処に来るまで知らなかった自動車の通れない国道(階段国道339号線)そして灯台、旧陸軍の監視所などを見学。


                    


 国道339号線を南に、金木町、太宰治記念館「斜陽館」、太宰治の本は多少読んだが、個人的なことはほとんど知らなかったが、私にとって太宰の環境を知るほどに小説が色あせてしまうような気がする。 
 さあ次は「不老不死温泉」と言っても「不老不死温泉」は青森県に2箇所あるらしく、先ほど通ってきた国道290号線沿いに「平館不老不死温泉」と目的地である国道101号線沿いの「黄金崎不老不死温泉」、パンフレットや地図では「黄金崎不老不死温泉」は「黄金崎不老ふ死温泉」と不死の部分をひらがなを使い「ふ死」と書いてあるので黄金崎の方が後でできたのかもしれない(断定はできませんが)。
 此処の露天風呂からは雄大に沈む夕日が見られるそうだ、時間はちょうど日没時。しかし雲行きが怪しい。やっぱり雨、その雨の中露天風呂をのぞきに行く、男風呂には数人の若い人が入浴中。湯は赤茶色をしていた。
 旅館の建物は想像していたよりはるかに大きく驚かされた。
 雨の中、夕日が見えるわけでもないし露天風呂には入湯しなかったが「不老ふ死温泉」には入った。
 もう一日休みはあるものの帰る距離を考えると不安になってくる。
 此処まで約1400Km、帰り着くには後1000Km以上は走らなくてはならない。
 帰路を1Kmも行かないうち、突然右の視界に驚くばかりの水車が見える。そういえば電柱に「日本一の水車がある旅館」と書かれたの看板があった。建物(旅館)は車道より低く、木が生い茂っていたので何階建てか判らないが建物の屋根部分が見え、その屋根よりはるかに高い水車が見えた。これは観覧車と言って良いほどのものだった。雨でなく、時間が有れば必ず写真に撮ってきたものを、心残りである(写真はhttp://www.interq.or.jp/leo/d-one/mitinoku.htmlで確かめてください)。
とにかく秋田市で宿泊と決め、どうせ泊まるなら温泉。地図を見ながら「秋田温泉」決定。「能代南」から秋田北まで高速道路。秋田市内に入って秋田温泉を探すも見当たらずついでに「秋田中央」から「岩城」まで高速道路。以後国道7号線象潟町に着いたのは午後10時前、此処で行きしなに宿泊を断られたホテルを再度訪ねる。今日は日曜日、明日は月曜日。多分空いているだろう。やはり空室はあるようだ、しかもこの時間から布団を用意するのが難しいようで、和室つきの洋室に通された。
 あさのTVニュースでは福井が集中豪雨で被害が出ているらしい。
 帰りの時間配分を計算すると、今日中(午前0時前)には着くだろうと予測できたので気が楽になった。
 その分寄り道を考えて再び「月岡温泉」へ。
 平日の午後2時頃だったせいか入湯客は最初から出るまで一人も無く、ゆっくりと入れた。
 「豊栄新潟東港」に乗ったのは午後3時50分頃。
 行きの高速道路の「仲之島見附」インター付近の交通情報では災害のためインターを降りないようにとの放送があったが、帰りは「福井」で同じような放送があった。
 もちろん途中休憩を入れながら帰り着いたのは午前0時頃だった。
 いつもながら、しんどい旅。今回は今まで以上に時間を気にした旅で、何時もは「道の駅」を見ると寄りたくなるのだが、ほとんど寄らなかったし、写真を撮る機会も少なかった。
 全走行距離は2500Kmだった。


  
岩室温泉 笹川邸 月岡温泉 山居倉庫群 青函トンネル記念館 竜飛崎 斜陽館 黄金崎不老ふ死温泉




                           
9月
 


 また行って来ました北海道へ。今回はレンタカーで自分の好きなところを回るつもりで、野付半島(尾岱沼、トドワラ)、知床半島海遊船乗船、オンネトーなど。ほとんど決まり掛けていたのに、変なJTBのサイトを見たために(知床半島海遊船乗船、春国岱、納沙布岬、川湯温泉など)勘違いをしてツアーに参加してしまった。(尾岱沼→春国岱の勘違い
 知床遊覧船(4時間コース)春国岱、を除けば行った所ばかりで、それが分ったのは釧路空港に到着してから。一気に落胆しかし、未経験の遊覧船と春国岱に期待する。
 到着した日は釧路湿原とホテル。釧路湿原はいつかノロッコ列車で通ろうと思っている。車では数回来たが、湿原はやはり鉄道にかぎるらしいので。
 翌朝、厚岸、経験済みと思っていたら、あやめケ原と言う所があるらしい。

           

 もちろん、あやめの季節ではなく、放牧のための柵や鉄条網などがあったが景色は良く

  


 すぐに名前の判る、リンドウとトリカブトの花や


     

 写真の花があちらこちらではなを咲かせていた。

 続いて、霧多布湿原(琵琶瀬展望台から)これも1999年に経験済み。その当時(1999年8月)展望台にある出店では花咲ガニの食べ放題をやっていて確か1000円か1200円ぐらいだったと思う。その時私は食事後だったので800円で1匹を買い食べたが、実の詰まった茹でたての良いかにをくれた。今回もまだ花咲ガニは漁期間なのであるのではと期待したが、店は閉まっていた。隣の2軒は営業をしていたので、その事を聞くと、明らかにいやな顔で営業をしていたのは認めてくれたが、何時から閉めたのか、完全閉店なのか、再開するのか知らないと言う。こちらもしつこく何故閉めたのかを聞くと、「かにが取れなくなったのではないか」と言う。暫らく営業をしている両店の様子を見ていると、この2軒の仲が悪いようだ。いくら同じものを売っているかも知れないが,商売上だけでも仲良くしてほしいものだ。
                

 浜茄子の花は咲いている時期が長そうだ。何年か前札幌付近で7月に浜茄子の花が枯れているのを見た。今回も写真でお分かりのように、柿色の実がなっているものがほとんどであったが、咲いているもの、蕾のものもあった。

                

 納沙布岬到着、2001年5月の時は風が強く、手袋がほしいと思ったほどだったが、今回は穏やかで大阪の夏を忘れさせてくれるほど涼しかった。例のトイレの看板は存在し、土産物のみせも変わらずだったが、記念碑や柱などが増えていた。
 納沙布岬に限らず、この花は大抵のところで見かけた、葉っぱも変わった形をしている。
 次は期待の「春国岱」。しかしこれが見事に期待はずれ。見るのはネイチャーセンターの建物のみ、こんな予定なら「春国岱」なんて書くなと言いたい。実にばかばかしい。しかしネイチャーセンターの本当に自然の動植物が好きそうな職員からレクチャーを受け、春国岱にはツアーでなく車で時間の余裕を持って、再度訪れてみたいと思った。
 今日の宿は羅臼。なんと1999年に行って一番印象に残っている「羅臼観光ホテル」の隣。ここなら前回見られなかった間欠泉の噴泉を見られるのではないかと期待して、ホテル到着後、すぐに徒歩で見に行く。「羅臼観光ホテル」の前の駐車場兼広場には雄鹿が4頭草を食んでいた。記憶どおりの場所に5分ほどで着く、そこには当時無かった、山小屋「峰」が立って、何時噴出すのかわからないので、待っている人のためだろうか畳1畳分のベンチがあり、周辺は少し整備されていた。当然、2〜2.5時間に1回の噴泉ではタイミングよく見られることは少ない。今回も何分か1時間何分か2時間何分か待てば確実に見られるのだが、そんな時間の余裕は無いので明日の朝、ひょとしたらの期待をこめてホテルへの帰館。ホテルのポスターを見ると明日と次の日は当地の祭りらしく鮭のつかみ取りや鮮魚の販売など明日は午後4時から始まると書かれていた。やはり来るのは勝手気ままな旅が良い、がっかりさせられた2日目が終わった。

                  

 朝、再び見に行くもやはりだめで、間欠泉の噴出し口はボーリングの跡地らしくパイプが出ていて少しの湯気が出ていた。次回来ることがあれば山小屋「峰」に泊まってでも見ようと思う。
 前回はウトロから羅臼に向かった知床峠、そのときは午後8時ごろだったと思う、一面霧で少し先しか見えず、鹿が飛び出して来てびっくりした事、景色は何も見えなかった事、初めて見えたのが前述の「羅臼観光ホテル」だった事。
 
    

       

 知床峠の斜里町と羅臼町との境の展望所(台ではない)からは、きれいな羅臼岳や少し色づき始めた裾野が鮮やかに見えた。
 見覚えのある、「さいはて市場」や「北こぶし」を通って乗船場へ。これだけは期待を裏切らないではしい。ガイドは盛んに台風16号や18号の話をし、天候が良いだけでもまし、景色が見られるだけでも良い、船が出るだけでもラッキーを連発する。
 私はこのツアーに参加したのが不運だったのだ、ここだけはと思っているのに。
 観光ガイドに出てくるような写真は載せないで
            

 崖には鳥の生息地らしく、かなり白くなった所がありウミウが群れていた。

   


 皆さんには何に見えるか判りませんが、説明では左は獅子岩らしく、右の岩には名前がありませんでした。私には犬そっくりに見えましたが。
       

 知床岬の先端上の写真のように撮ると灯台はあるものの手付かずの自然があるのだなと思うのですが、

   

 岬までの途中、浜辺のあるところには番屋があり、途中数箇所に定置網があり、

              

 先端部分にも定置網があり船着場や波止のようなものが作られていた。漁業権や生活優先なのは理解できるのですが、観光客の愚痴かもしれませんが、世界遺産に登録申請しているならばもう少し周りの自然や景観に配慮したものであってほしい。
 観光船の中で話した一人旅の若人は、昨日午前中摩周湖に行ったが霧で何も見えず、午後から再度訪問し、霧の晴れた美しい湖面を見たとの事、ついでにデジカメの映像も見せてくれた。行きたかったオンネトーの写真まで「オンネトーは良かった」とのメッセージを添えて。ツアーの旅が一層嫌になり、不機嫌になる。
 今回明日訪ねる摩周湖の霧が晴れていたら、3度目の正直で何とかこのツアーも私なりに持ち直すかなと期待する。
 その後知床5湖に、これも新たな思いいはなし
           

 2湖に映った硫黄山、特に新鮮な感じはないのですが、とにかく野付半島とオンネトーに行きたい。愚痴ばっかし。夕日台、
 オシンコシンの滝。バスを降りる気もしない。兎に角降りたが、土産物屋に入る。ツアーコンダクターに滝を先に見に行きましょうといわれる。促されるままに滝を見るが、今まで見たときと同じ、特に水量が多いと言う訳でもない。川湯温泉着。
 弟子屈の町は大鵬の出身地、大鵬紀念館があったので入ってみる。大鵬といえば私たちの若いとき「巨人」「大鵬」「卵焼き」といわれ、子供の大好きな3つだったが、当時の私は1つだけ好きだった。
 ここの温泉は最近の温泉不信を払拭させるかのように、組合で共同の旗なのか幟なのか良く分らないが正面玄関に「自家源泉 100%掛け流し」というものが架かっていた。温泉の効能書きには、草津温泉と同じ泉質らしく強酸性でPH0.8〜2.1ぐらいと書かれている。入ってみると、浴槽は5つあり、入り口からすぐのところに中温の湯、肌の過敏な人用に上がりしなに入る温泉成分を洗い流すための湯、階段を下りて、下には高温の湯、中温の湯、ぬるいめの湯とあった。水を足して温度調節をしているらしく、高温の湯ほど白濁していた。また此処には飲料用に薄めた温泉があって、1日100CCと書いてあったので、飲んでみると、「すっぱい」、ほかの味はしなかったのか、「すっぱい」味がきつかったのか、とにかく「すっぱい」
 朝、霧雨の様な雨が、嫌な感じ。バスの移動中に本格的に降る。930haもある草原で900草原と名づけられた町営牧場に行くが激しい雨。続いて摩周湖向かう、やはり今回もと思っていると、バスガイドは「この雨が続くと立ち昇った霧を晴らしてくれて、雨の中でも湖面が見えることがある」、そうなのか、それでは「雨は降り続け」と思ったのに摩周湖に近づくほどに雨は止み霧が出て来る。何時もの代二展望台、霧の摩周湖は何回も見たくない、こんな事は話題にしたくないが展望台に入ってみると内部は変わっている今年の2月に改装したらしい。摩周湖を見下ろす地点では湖面が見えないのを慰めるためか、シマリスが4匹ほどひまわりの種を食べていた。横を見ると其のひまわりの種を100円で売っていた。

              

 一度オホーツク海に出て、その間に雨は完全に上がり、それから女満別空港に向かう途中、「黄からし」畑がたくさんあり、菜の花と見間違うほどよく似た花を一面に咲かせていた。バスの車窓からでしかも反対側で映りは良くありませんが、きれいだなと思う一瞬でした。次回は絶対にレンタカーで来るぞ!!


  
釧路湿原  厚岸(あやめケ原)  霧多布湿原(琵琶瀬展望台)  納沙布岬  春国岱  羅臼  知床峠  ウトロ港    知床岬  知床五湖  オシンコシンの滝  川湯温泉  900草原  摩周湖  女満別